ちくしなび

ちくしなび社長さんインタビュー
取材日:2006/11/13
株式会社 富貴

春日本店


「さくら茶房」のコーナーには、
創作和菓子がずらり




カップに入った「ニューヨークスタイル大福」
大福なのにアイスに見える??


懐かしくて新しいお菓子を発信しています

新コーナー「社長さんインタビュー」の記念すべき第一回は、
「お茶々万十本舗 富貴」の松本弘樹さん。
ほうじ茶を練りこんだ生地と上品な甘さの餡子のおまんじゅう「お茶々万十」が有名な、昭和42年創業の和菓子の老舗です。
春日本店のほか、南ヶ丘、薬院、高宮、博多大丸に店舗を構え、2002年にはアメリカ・ニューヨークに和菓子店「桜屋(Sakuraya)」をオープン。海外へ和菓子を伝えるための事業にも力を入れています。
2代目であるご主人に、今後の展開と和菓子への想いを聞いてみました。

懐かしきは和。

富貴の菓子づくりのテーマは、「懐かしきは和」です。

今でこそ和菓子の定番である「おまんじゅう」は中国伝来であるし、「カステラ」はポルトガル伝来。
もともと舶来のものでも、長い年月をかけて日本の文化と融合すれば、「和菓子」になるんですね。
私たちはこのことを、「懐かしきは和」と呼んでいます。
日本人にとって、懐かしいと思えるものは、国境の垣根を飛び越えて、「和」になるんです。


そう考えると、昭和の頃食べたプリン。
お母さんが作ってくれた、素朴な味のちょっと固めの・・・。
これだって、懐かしいレトロなお菓子だとは思いませんか?
プリンは洋菓子だけど、「懐かしきは和」でいうと、すでに和菓子なんです。
ですから、「昭和プリン」を作ってみました。
そうすると、じゃあ現代のプリンは?ということで、「平成プリン」も作りました。
今風のやわらかい食感のプリンです。

「和菓子の常識の上に乗った、和菓子の非常識を作っていこう」がもうひとつのテーマです。
これらのテーマを取り入れたお菓子コーナーを「さくら茶房」と呼んで、当店従来の和菓子とは区別しました。

さくら茶房のお菓子は、決して「和洋折衷」ではありません。
あくまでも日本の文化を守りつつ、和と洋の境目を軸に作り上げたお菓子なんです。


▲昭和プリンと平成プリン(ともに210円)



▲季節毎に表情が違う、さくら茶房のお菓子
写真は柿やさつまいもを使った秋バージョン

さくら茶房には、「ニューヨークスタイル大福」と名づけた、新しいスタイルの大福もあるんですよ。餡に生クリームをまぜたり、空気を多く含ませることでふわっと肉厚の大福に仕上がっています。
さくら茶房のお菓子は要冷蔵。でも何も言わなくても、こんなふうにカップに入れてると不思議と冷蔵庫に保存したくなりませんか?
「新しさ」や「楽しさ」もお菓子に込めていきたいと思っています。

お菓子とは、食べても食べなくてもいいもの。
生きていくために必須なものではないけど、でも、生活に潤いを与えるもの。
和を軸にした、クオリティの高いお菓子をお届けしたい。

「新しいコト・・・いつも富貴から」

これが、これからも富貴が発信していきたいメッセージです。



取材を終えて・・・
取材に伺ったとき、ちょうど地元の中学生が「体験学習」の一環で取材に来ていました。どんな質問にも真剣に答える松本社長に、中学生たちはもちろん私たちも感動。和菓子にかける情熱や改革への意気込み、国内のみならず海外出店など、和菓子職人であると同時に、企業家であると感じたひとときでした。
BYちくしなび管理人

取材隊が行く バックナンバー
株式会社 富貴 第一回
株式会社 富貴

「新しいコト ・・・いつも富貴から」
株式会社 富貴 第ニ回
anon hair

「ほっとできる空間を提供したい」
■お茶々万十本舗 富貴
住 所 本店:春日市伯玄町2-55-3
電 話 092-581-9095
営業時間

8:30〜19:00
日曜日 9:00〜18:00

定休日 年中無休
駐車場 3台
HP http://www.e-wagashi.jp/
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